
景観もなんとなくイタリアのリグーリア地方に似ていて親近感があったというのも移住の理由のひとつです。

首都圏へ日帰りでイタリア語通訳出張も可能な距離(熱海−東京間は「ひかり」でたったの36分)で、しかも自然に近い暮らしができるのが魅力です。

旺盛なエネルギーにあふれた自然の中では、夏は草むしり、冬は落葉拾いが大変ですが、コンピューターの前に座りっぱなしになりがちな翻訳者にとってはそれも気晴らしのひとつ(ストレスになることもありますが・・・)。 マイナスイオンたっぷりの散歩道(迷路といった方がいいかも)も、イタリア語翻訳に行き詰った頭をリフレッシュするのに役立ちます(リフレッシュばかりして仕事がはかどらないという難点もあります)。 伊豆高原は、会社の保養所やペンションが立ち並ぶリゾートというイメージが強いと思いますが、最近は定住者も増えており、アーティストやクリエイター、我々の同業者を含む自由業の人も多く、都会でもない田舎でもない特殊な文化圏を作り上げています。
伊豆高原のシンボル大室山はやわらかなシルエットをまとった草山で、一見、人工の山と見間違うほど整った形をしています。でも歴とした火山で最終噴火は3000年ほど前とのことです。
大室山といえば約3000本の桜が植わっている「さくらの里」が有名ですが、この山には隠れたパワースポットがあります。ふもとにある浅間神社の鳥居から入ってすぐ目の前に現れる大きな古木です。その姿は、よく観ると両手を広げて木の魂が雄叫びをあげているように見えます。
自然破壊を憂えているようなその姿を見ると、古木に叱られているような気になります。

そんな大室山の南のふもとで、ここからは地球のちょうど裏側のイタリアとつながって、日夜イタリア語を紐解いている二人です。

